最終更新日99.2.7|
【1995年6月2日(日本時間3日)、アメリカカリフォルニア州】 この日、近鉄から大リーグのロサンゼルスドジャースに移籍した野茂英雄(当時26)が、7度目の登板でメジャー初勝利を収めた。地元ドジャースタジアムで行われたメッツ戦。日本人ではサンフランシスコ・ジャイアンツの村上雅則以来30年ぶりの快挙。完投こそ逃したものの、8回0/3を123球、2安打1失点の立派な内容だった。 「うれしい。その一言しかありません」9回の表、メッツ最後の打者となった代打シーギーの一打は二塁手デシールズのグラブの中へ。すぐさま一塁に送球し、間一髪アウト。この瞬間、東洋人選手としてはメジャー史上初の先発勝利。日本人選手でも、リリーフで5勝を挙げた村上雅則以来、10837日ぶりだった。 ラソーダ監督(当時67)が駆け寄り、野茂を抱き抱える。スタンドはスタンディングオベーション。野茂はファンに軽く帽子を振った。
「日本人は彼を誇りに思っていい」後にラソーダ監督はこう言った。 「今日はとにかく勝たせてやりたかった」「これまでいい投球をしても四球が多く、今日は何とかしたかった。だから9回に四球を出したところで代えた。すごいプレッシャーの中でよくやているよ」「ノモは今までに2、3試合は勝っていてもおかしくない投球をしてきた。今日はとてもハッピーだ。将来のオールスター候補に間違いない。新人王?こういう投球をしていたらチャンスはあるかもしれないよ」 野茂のコメント ----4回は2四死球とボークでピンチを招きましたが 野茂 いつもある光景ですから(笑い)。捕手のプリンスと話し合っていたし、リード通りに投げました。 ----2回のボニーヤの一発は 野茂 まだ2回だったから、すぐに気持ちを切り替えられました。 ----スタンドがすごく沸いていたが、ロサンゼルスのファンに対する感想は 野茂 投げ終わった後も、すごく気分が良くて、うれしかったですね。 ----ベンチのムードにキミを勝たせたいというものを感じましたか 野茂 まだ言葉もあまり分からないので…。それにみんなからは打撃(2三振、1遊ゴロ)ばかり、冷やかされていたから。ただ、試合後に受けた祝福で伝わってくるものはありました。 ----仲間とのコミュニケーションはうまくいっていますか 野茂 アメリカに来た当初は日に日に溶け込んでいくのが分かりました。今はあまり感じませんが。 ----初勝利を奥さんに伝えましたか 野茂 試合を(川崎市内の自宅のテレビで)見ていると思いますよ。 コメント集へ |